ポケダンでとことん育成を楽しむ暇人のブログ

発売から10年以上経つ「ポケモン不思議のダンジョン」で、未だにポケモンの育成を楽しんでいるブログ主が、ポケダンについて色々と語るブログです。基本的にポケダン空をメインにやっています。

何故ポケダン救助隊DXはwikiが出来ないのか【ポケダン:救助隊DX】

※2021年現在、救助隊DXwikiは探検隊wikiほどではないものの当時よりも大きく更新が進んでいます。あくまで過去の意見、と思って読んでいただきたいです。

 

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もう気づけばGW最終日です。皆さんは家で楽しくポケダンやりましたか?

このGW中、ポケダン界隈はミミロップでうんめいのとうが打開されたことやリリーラの打開が見えてきたことでかなり盛り上がっていた印象です。

さて、今回は探検隊の話題ではなく、発売からしばらく経った救助隊DXについて話していきます。

(以降、常体で書いていきます。救助隊DXに関するネタバレや批評が含まれる上に、かなり長いので苦手な方はお控えください。)

 

救助隊DXは「売れた」けど「煮詰まらない」

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救助隊DXは発売前から非常に期待度が高く、この据え置き型ゲーム機が売れないご時世に、20万本以上を売り上げるなかなかのヒットを叩き出した。

リメイク作品としての完成度は高く、特に絵本のようなグラフィックは「ポケダンはドット絵!」という層にも、ポケダン初プレイの層にもかなり好評だった印象。BGMなど各所に「当時の雰囲気を壊さない」努力が感じられた。非常に素晴らしいゲームだったと思う。

しかし、そんな救助隊DXはあまり「煮詰まっていない」印象を感じる。その象徴とも言えるのが未だにwikiが作られていないことだ。

wikiは、ポケダンをやり込む上では必要不可欠なものと言っても過言では無い。ストーリーの攻略、運命の塔や清らかな森などのLv1ダンジョンの突破、ポケモンの育成に至るまで、ポケダンを遊んだ事があるなら誰もが1度はwikiにお世話になるはず。

実際、初代救助隊や探検隊に関しては10年以上前のゲームにも関わらず未だに活発に更新され続けているし、「どたんばふんばりいあつかん」でお馴染みのマグナゲートや、「ラピスゲー」と揶揄される超ポケダンなど、シリーズのファンから不評な3Dポケダンや、wiiウェアでしか配信されなかったためにプレイ人口の少ない冒険団シリーズですらwikiは存在している。

 

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↑作っておくだけ作られただけで、全く更新されてない救助隊DXwiki

しかし、救助隊DXには発売から2ヵ月以上経った今も、wikiが存在していない。ポケダンシリーズ通して見ても、過去に例が無い異常な事だと言える。

では、何故このような事が起こっているのだろうか。私は2つの原因があると考える。

wikiが出来ない理由① やり込みよりも「ライトユーザー」重視なゲーム性

救助隊DXにwikiが出来ない理由の1つとして、「ライトユーザー」重視なゲーム性にあると感じた。

確かにストーリーやグラフィック、BGMなどは先述した通り素晴らしいのだが、今作の問題点は「やり込み要素」にあると実際にプレイして感じた。

救助隊DXは過去作に比べて全体的にかなり難易度が低いと思う。もちろんポケダンシリーズを10年近く遊んでるから...というのも一因だとは思うが、それでも間違いなく簡単になっていると感じる。

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この画像を見てほしい。このステータス、過去作をプレイしたことあるなら明らかに「おかしい」と感じると思う。

Lv31でHP223、探検隊ならとてつもない時間をかけてドーピングアイテムを集めて、やっと達成出来るはずの数字だ。

しかし、この画像は驚くべきことに、クリア前に撮影した画像なのである。

救助隊DXでは、「オボンのみ」や「いのちのタネ」が依頼の報酬で大量に手に入る上に、どちらも「最大HP+5」に強化されているため、クリア前でも容易にドーピングが可能になっている。そのため、ちょっと作業すれば誰でもこのように育成が可能なのだ。

また、今作を語る上で外せないのが「すごわざ」という新要素だ。これは、救助隊や探検隊の「かしこさ」に似ているもので、あちらと違うのは「1体につき1つしかすごわざは持てない」ことと、「チーム全体に効果が適用される」こと。これについて深く語るともっと長くなってしまうため省くが、これを応用すると「連続必中ころがる」や「通路必中ほろびのうた」のような明らかにぶっ壊れたコンボが可能なのである。

さらに、ポケダン名物のLv1ダンジョンも、「ダンジョン内で仲間勧誘可能」「すごわざ持ち込み可能」「PP回復アイテムやリンゴ、幸せの種がたくさん落ちている」という感じで、明らかに過去作より条件が簡単になっている。

特に「すごわざ持ち込み可能」がゲームバランスを大きく崩壊させていて、あの清らかな森ですら先述した「通路必中ほろびのうた」で簡単に突破出来てしまうのである。

その他にも色々と問題があると思うが、とにかく今作はやり込み要素が簡略化されまくっていて、明らかにライトユーザー重視なゲーム性になっているのである。これでは探検隊のように「ミミロップでうんめいのとう突破した!すげぇ!」みたいな盛り上がりは生まれないだろうし、育成も「マリルリ育成すればええやん」の一言で済まされる、やり込み勢から見ると薄いものになってしまっているのである。

おそらく、近作の「マグナゲート」「超ポケダン」が難易度高すぎて不評だったことが原因だったり、新規ユーザーと復帰勢を狙ってバランス調整したのだとは思うが、これではwikiが作られるほど煮詰まらないと思う。

wikiが出来ない理由② 「企業系攻略サイト」の台頭

これは近年のゲーム業界全体に言える大きな問題だと思うが、「企業系攻略サイト」の台頭がwikiの出来ない大きな原因になっていると思う。

この「企業系攻略サイト」というのは、いわゆるGamewithや8Gamesなどの、個人ではなく企業が運営しているものを指している。

これらのサイトは「圧倒的な財力」と「知名度からくる信頼性」で、近年は攻略サイト業界の主流になりつつある。

確かにこれらのサイトは、一般人が不可能なレベルの課金や長時間の攻略が出来るため、スマホのソシャゲでは個人運営のサイトには無い攻略の速さと情報の正確さを持っている。

しかし、据え置き機のゲームの攻略では、企業系攻略サイトは圧倒的に個人運営のサイトやwikiなどに劣っている。

「ソシャゲに比べてユーザーが少なく、閲覧数が稼げないからそこまで人員やカネを出せない」というのがおおよその原因だと思うが、据え置き機ゲームの攻略は情報不足のものが多い。

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↑某攻略サイトの「清らかな森」のページより。確かにそうなんだけどさぁ...

実際にポケダンのとある攻略サイトを見てみると、大雑把な事は書いてあるが、敵1匹1匹が所持している技や敵のレベルなど、細かい情報までは載っていない。確かにこれだけ見ても攻略は可能だと思うが、やり込む上ではwikiの情報量と比べると物足りない気がする。

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↑探検隊wikiの「うんめいのとう」のページより。敵一体一体のステータス、技、注意すべき点が詳細に書かれている。

さらに、「企業系攻略サイト」には、個人運営のサイトから情報をコピペして、あたかも自分達が手に入れた情報かのように記載する、明らかにアウトな事をしているサイトもある。

ポケモンの攻略大手で、個人運営の「ポケモン徹底攻略」も、「コピペ」の被害にあっていた。

このように、様々な問題を抱える企業系攻略サイトだが、先述の通り「知名度からくる信頼性」で、常に検索結果の上位を独占する。これが非常にタチが悪い。

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↑「ポケモン剣盾 攻略」で検索すると、企業系攻略サイトが上位にズラリ。先程紹介したポケ徹は、かつて最大手だったにも関わらずこれらのサイトに埋もれてしまっている。

検索上位を企業系攻略サイトが独占する影響は大きい。何も知らないユーザーは、検索結果を見て、「このサイトが信頼性高いんだー」と企業系攻略サイトをクリックするだろう。

これこそが、「wikiが出来ない理由」なのでは無いだろうか。一個人がwikiを作ったところで、企業系攻略サイトに人を取られてなかなか人が集まらない。wikiにとって「人が集まらない」ということは「情報が集まらない」事を意味していて、これは死活問題なのだ。

総括

ここまで長々と持論を述べてきたがまとめると、wikiが作られないのはライトユーザー重視なゲーム性と企業系攻略サイトの台頭が大きな原因だと思う。

ポケダンwikiが作られない」ことは、「ポケダンユーザーの情報交換の場が無くなる」由々しき事態だと私は思う。

ポケダンが今後多くの人に愛されて、やりこまれ続けるゲームになるためには、やはり「wiki」は必要なのではないだろうか。

 

(長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!いかがでしたでしょうか?ご意見・感想はコメント欄までご気軽にどうぞ!)